- 2023/11/06 掲載
バークシャー、第3四半期は株価下落で純損失 営業利益は過去最高
[4日 ロイター] - 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが4日発表した第3・四半期決算は、アップルなど保有株の下落で純損益が1年ぶりに赤字となった。しかし、保険事業の業績改善により営業利益は過去最高を記録した。
自動車保険会社ガイコや再保険事業は、自動車事故の減少やハリケーン被害の少なさが業績を押し上げた。また、金利上昇で保有する米国債の利回りが5%を上回ったこともプラス要因。
営業利益は41%増の107億6000万ドル。純損失は前年同期の4倍以上の127億7000万ドルに拡大した。
同社は株のバリュエーションや市場環境について慎重な姿勢を示唆。株式を差し引きで53億ドル売却し、自社株買いも11億ドルにペースを緩めた結果、同社の現金保有高は過去最高の1572億ドルに膨れ上がった。
また、消費者も慎重姿勢であることが同社の決算で浮かび上がった。鉄道部門BNSFは消費財の輸送が減少し、クレイトン・ホームズなどの住宅建設部門は住宅購入減に打撃を受けた。
エドワード・ジョーンズのアナリスト、ジム・シャナハン氏は全体的に自身の予想を上回る好決算だったが、消費者関連事業の軟調さが数四半期続く可能性があると指摘した。
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