- 2023/11/06 掲載
独BMW、第3四半期は3.4%増収 受注好調 値下げ否定
[ベルリン 3日 ロイター] - ドイツの高級車メーカー、BMWが3日発表した第3・四半期決算は、売上高が前年同期比3.4%増の385億ユーロ(409億2000万ドル)となり、LSEGのまとめたアナリスト予想平均を上回った。
前年同期に中国合弁事業への出資引き上げに伴う特別利益の計上があった影響で、純利益は7.7%減少した。
第4・四半期の販売台数についても好調な見通しを示し、受注は来年の最初の数カ月まで埋まっているとした。
今年市場シェア争いが激しさを増している中国で電気自動車(EV)の需要拡大に向けて値下げをする必要があるかどうかについて、オリバー・ツィプセ最高経営責任者(CEO)は「シェア獲得のための値下げにはまったく関心がない。そうしたやり方は当社の戦略ではない。お分かりのように、当社は非常に満足できる価格であっても販売台数を大きく伸ばすことができている」と強調した。
乗用車部門の通年の利払い・税引き前(EBIT)利益率見通しは9.0─10.5%で、期目標の10.3%を達成できると見込んだ。
第3・四半期の販売台数全体に占めるEVの割合は15.1%と、年末時点の目標である15%を超えた。年初来のフリーキャッシュフローは通期予想の60億ユーロに近い57億ユーロ。
発表には高金利やインフレが成長への重しになっているとの言及がなく、ライバル勢のメルセデス・ベンツやポルシェと一線を画した。
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