ＳＭＦＧ、米貨車リース会社を譲渡　840億円相当の損失計上へ

Atsuko Aoyama

［東京　８日　ロイター］ - 三井住友フィナンシャルグループは７日、米現地法人が貨車リース会社であるＳＭＢＣレールサービシーズの全持分を、米投資会社ＩＴＥマネジメントに譲渡することで合意したと発表した。譲渡により、第３・四半期の連結決算に５．６億ドル（約８４０億円）程度の円貨相当額の税引後損失を計上する見通し。

米国で金融規制が強化される中、金融機関傘下の子会社として規制への対応が必要となる一方、業界再編や事業環境の変化で事業効率化や競争力の維持が課題だった。米貨車リース業界大手の事業者を傘下に保有するＩＴＥへの譲渡がＳＭＢＣレールサービシーズの「価値最大化につながる」としている。

ＳＭＦＧは、２０２４年３月期通期の連結業績予想への影響について、他の要因も含めて今後検討するとしている。