- 2023/11/18 掲載
米国株式市場=小幅高、FRB高官発言で利下げ時期見通しに不透明感
バーFRB副議長(金融規制担当)は17日、政策金利がピークかその近辺にあるとの見方を示した。一方、サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁とボストン地区連銀のコリンズ総裁は、インフレ緩和を示す一段の証拠を確認したいと強調した。
半導体製造装置最大手アプライド・マテリアルズは4%下落し、相場を圧迫。四半期決算のほか、同社が規制を擦り抜け、中国半導体最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC)に製品を輸出した疑いで刑事捜査を受けているというニュースが材料視された。
週足ではS&P総合500種が2.2%高、ナスダック総合が2.4%高、ダウ工業株30種が1.9%高。主要3指数はそろって3週連騰と、S&Pとダウにとっては7月以来、ナスダックにとっては6月以来最長となった。
パー・スターリングのディレクター、ロバート・フィップス氏は「この日の最大の材料は米国債利回りが2カ月ぶりの低水準に沈んだことだ」と述べた。
S&Pの主要11セクターではエネルギーが2.1%高。原油相場の上昇に追随した。工業、金融も好調だった。
一方、通信サービスと情報技術の下げが目立った。グーグルの持ち株会社アルファベットが1%超、マイクロソフトが1.7%下落したことがそれぞれ圧迫した。
マイクロソフトと提携し、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を開発した新興企業「オープンAI」は、サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が退任すると発表した。
アマゾン・ドット・コムは1.6%高。音声アシスタント「アレクサ」部門で「数百人」を削減すると発表した。
衣料品大手ギャップは30.6%急騰。第3・四半売上高が市場予想を上回ったことが好感された。
小型株で構成されるラッセル2000指数は1.4%高と、アウトパフォームした。週間でも5.4%上昇した。
米取引所の合算出来高は100億5000万株。直近20営業日の平均は110億4000万株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.65対1の比率で上回った。ナスダックでも2.16対1で値上がり銘柄が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34947.28 +1.81 +0.01 34964.8 35028. 34882.
2 22 82
前営業日終値 34945.47
ナスダック総合 14125.48 +11.81 +0.08 14101.4 14154. 14063.
4 32 93
前営業日終値 14113.67
S&P総合500種 4514.02 +5.78 +0.13 4509.55 4520.1 4499.6
2 6
前営業日終値 4508.24
ダウ輸送株20種 14932.30 +118.82 +0.80
ダウ公共株15種 863.50 +0.89 +0.10
フィラデルフィア半導体 3748.65 +24.55 +0.66
VIX指数 13.80 -0.52 -3.63
S&P一般消費財 1323.93 +9.61 +0.73
S&P素材 504.69 +0.84 +0.17
S&P工業 891.12 +5.19 +0.59
S&P主要消費財 732.38 -1.31 -0.18
S&P金融 581.31 +3.18 +0.55
S&P不動産 225.03 -0.44 -0.19
S&Pエネルギー 643.50 +13.37 +2.12
S&Pヘルスケア 1492.44 -2.85 -0.19
S&P通信サービス 237.25 -1.11 -0.47
S&P情報技術 3247.72 -9.17 -0.28
S&P公益事業 314.76 +0.60 +0.19
NYSE出来高 10.26億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 33540 - 60 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 33530 - 70 大阪比
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