- 2023/12/08 掲載
トレードウェブなど3社、債券価格情報の共同提供計画を中止
[ロンドン 8日 ロイター] - トレードウェブ、マーケットアクセス、ブルームバーグの3社は8日、英国や欧州連合(EU)の債券市場の価格情報を共同で提供する計画を中止したと発表した。「リスクと複雑さ」を理由に挙げている。
EUは株式・債券の価格情報を集約して提供する「統合テープ」を導入し資本市場を深化させることを目指している。英国も同様のテープの導入を検討。欧州は米ウォール街と競合する効率の良い資本市場を創設したい考えだ。
3社は共同声明で「ここ数カ月でさまざまな進展があり、3社の合弁事業でこのプロジェクトを実現するリスクと複雑さがさらに明確になった」と指摘。「例えば商品の定義や構造的な複雑さを巡って不透明な結果が出れば、スケジュールが大幅に伸び、コストが大幅に増える。慎重に検討した結果、この事業への取り組みを終了することで合意した」とした。
3社は5月、欧州市場の社債と国債の取引情報を提供する合弁会社を設立したと発表していた。
3社は「この非常に重要な取り組み」に貢献するため、引き続き個別に規制当局や業界と協力していくと表明した。
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