• 2024/12/20 掲載

ECBは小幅な利下げ継続を、景気刺激は不要=キプロス中銀総裁

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
Balazs Koranyi

[フランクフルト 19日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのパツァリデス・キプロス中銀総裁は19日、ECBは小幅な利下げを継続すべきとし、景気を刺激する水準まで金融政策を緩和する必要はないとの見方を示した。

「個人的には大幅利下げよりも、段階的に小幅な調整を行うことを好む」とロイターに述べた。「双方向の不確実性が高いことを踏まえると、警戒し慎重になる必要がある」とし、「市場を驚かせ、間違ったシグナルを送ることも避けたい」と語った。

先週のECB理事会では一部メンバーが50ベーシスポイント(bp)の利下げを提案したが、パツァリデス氏は、そうした措置を講じるにはインフレ率が目標の2%を持続的に下回る必要があると指摘した。

「インフレ率が非常に長期にわたり目標を十分に下回ることが予測で示されなければならない」とし、「そうでなければ大幅利下げは支持しない」と言明。「インフレ率のアンダーシュートが非常に長い間続くとは思わない」と述べた。

パツァリデス氏は景気を刺激する水準まで金利を引き下げる必要はないとの見方も示した。

「(景気を熱しも冷ましもしない)中立金利を下回るということは、景気後退に陥っているか、深刻な景気後退が予想されていることを示唆する」とした上で、「ECBの予測はそれを示していない。現時点で金利が中立水準を下回る状況は予想していない」と述べた。

中立金利の水準については1.5─3%との見方を示し、中銀預金金利が3%に引き下げられたことから、到達まで幾分距離があるとは限らないと指摘。

「中立金利がどの水準にあるかは到達すれば分かる」とし、「事前に想定した中立金利に基づき政策を進めるのは難しい」と述べた。

最近のドル高を巡り一部で懸念が出ていることについては「適切な為替相場に関し見解は持っていないが、現在の相場がインフレの問題を引き起こしているようには見えない」と語った。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます