- 2025/02/13 掲載
カナダ金融当局、バーゼル3の銀行資本強化を一時保留に
[トロント 12日 ロイター] - カナダの銀行規制当局は12日、景気を巡る不透明感が高まっていることや、2008年の金融危機後の銀行システム強化に向けた規制の導入が他国で遅れていることを踏まえ、銀行の自己資本引き上げを一時保留にすると発表した。
金融機関監督官局(OSFI)のラウトレッジ局長は、米国の関税の脅威により経済を巡る不確実性が高まる中で決定したと説明した。
同氏はインタビューで「われわれは経済の不確実性の時期にあり、それが金融システム全体に波及するだろう。システム上重要な銀行がより長い間資本計画を立てられることを望んでいる」と語った。
OSFIは7月、大手銀に対する資本強化などを含む国際規制「バーゼル3」の一部である自己資本最低水準に関する主要規則の施行を既に1年延期していた。ラウトレッジ氏は、延期は今や無期限だとした。
規制当局は、大手銀行の回復力確保のための追加資本要件である国内安定バッファーを調整する用意もあると述べた。
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