- 2025/05/01 掲載
ミネベアミツミ、TOB価格上げ=芝浦電子巡り、台湾企業上回る
ベアリング大手のミネベアミツミは1日、センサー大手の芝浦電子に対するTOB(株式公開買い付け)に関し、買い付け価格を1株4500円から5500円に引き上げると発表した。芝浦電子に「同意なき買収」を仕掛けた台湾電子部品メーカーのヤゲオが提示した5400円を上回り、争奪戦は激しさを増している。
買い付け期間は今月2日から6月2日までを予定。TOB価格引き上げに伴い、買収総額は当初想定していた最大約676億円から約826億円に膨らむ見通しだ。東京都内で記者会見したミネベアミツミの貝沼由久会長最高経営責任者(CEO)は「際限なく(価格競争を)やろうとは思っていない」と語った。
また、芝浦電子は1日、ミネベアミツミのTOBに賛同を表明、株主にも応募を推奨した。会見に同席した葛西晃社長は「(ヤゲオとは)企業文化、風土に大きな隔たりがある」と述べた。
【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見後、撮影に応じるミネベアミツミの貝沼由久会長最高経営責任者(CEO)(中央)ら=1日午後、東京都千代田区
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