- 2025/05/12 掲載
ヘッジファンド、中国株に回帰 米中貿易対立打開を期待
MSCIチャイナ・インデックスと中国の優良株で構成するCSI300指数は先週、10─11日のスイスでの米中貿易協議を前にそれぞれ2.4%、1.9%上昇した。
モルガン・スタンレーが9日発表したノートによると、米ヘッジファンドは、米中の合意の可能性を巡る心強い兆候を受け、米国で取引される中国株(ADR)と中国市場のA株(人民元建て株)の両方に投資し、タイ、香港、インド、オーストラリア、その他ほとんどのアジア資産の保有を減らした。ただヘッジファンドの中国エクスポージャーはなおピーク時を大きく下回っているという。
今のところ、ほとんどの投資家にとって中国は戦術的な取引にとどまっている。
M&Gインベストメンツは最近、中国エクスポージャーを拡大した。同社のマルチアセット・ロングショート戦略の投資ディレクター、マイケル・ダイアー氏は「中国に何が起こるか、きちんと予測を立てられわけではないが、ある時点で、リスク・リターンが非常に魅力的なものになる」と述べ、世界の投資家のポジションが極端に低くなっていること、中国株のバリュエーションが割安なことを挙げた。
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