- 2025/05/13 掲載
三菱ケミカル、発行株式の7%上限に自社株買い 田辺三菱売却益を活用
[東京 13日 ロイター] - 三菱ケミカルグループは13日、発行済み株式の7.0%に当たる1億株・500億円を上限とする自社株買いを決議したと発表した。取得期間は14日から2026年5月13日まで。取得する自社株は26年6月30日に全て消却する。
同社は今年2月、医薬品子会社の田辺三菱製薬を米投資ファンドのベインキャピタルに売却すると発表しており、売却益約5100億円を今回の自社株買いに活用する。
同日発表した26年3月期通期の連結営業利益(国際会計基準)は前年比43.6%増の2020億円になるとの見通しを発表した。IBESがまとめたアナリスト10人の営業利益予想の平均値2806億円を下回った。
アクリル樹脂の原料となるメタクリル酸メチル(MMA)モノマー事業で市況悪化に伴う減益を織り込む一方、値上げ推進による増益と、炭素製品事業の構造改革などによる黒字化を見込んだ。
純利益は田辺三菱製薬の売却に伴う利益計上で前年比3.2倍の1450億円となる見込み。
併せて発表した25年3月期通期の連結営業利益は同24.9%減の1966億円、純利益は同62.4%減の450億円だった。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR