- 2025/05/13 掲載
日産、追加で1万1000人削減 従来の9000人含め従業員全体の15%に
[東京/横浜 13日 ロイター] - 業績が悪化している日産自動車は13日、追加で従業員1万1000人を削減すると発表した。これまで公表してきた約9000人と合わせて約2万人の人員削減を2024年度から27年度にかけて実施する。同社の連結での従業員数は約13万人で、削減規模は約15%に相当する。リストラを断行し、経営再建を急ぐ。
人員削減の対象は、国内外の生産・一般管理・開発部門の直接・間接従業員と契約社員。車両生産工場は27年度までに17から10に減らす。対象には国内工場も含まれる。パワートレイン工場も見直し、配置転換や生産シフトの調整、設備投資も削減する。9日に発表した通り、北九州市での電気自動車(EV)向け電池の工場新設も断念した。
開発プロセスも刷新する。部品の種類は70%削減し、プラットフォーム(車台)の数を35年度までに現在の13から7に減らす。平均の労務費単価を20%削減する。
同社は人員削減を含む経営改革を通じて、前年度実績比で固定費と変動費それぞれ2500億円ずつ、計5000億円を26年度までに削減し、同年度までに自動車事業での営業利益とフリーキャッシュフローの黒字化を目指す。
<関税の影響は最大4500億円>
26年3月期の連結業績予想については、営業損益と純損益の開示を見送った。前期の純損益は6708億円の赤字だった。今期は無配予想とする。IBESがまとめたアナリスト14人の純損益の予測平均値は31億円の黒字となっている。
米国関税の影響額は最大4500億円を見込む。年間ベースの台数の影響は、米国へメキシコから輸出する約30万台と日本から輸出する約12万台。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR