- 2025/05/13 掲載
英インフレ上振れも、想定より金利高く維持する可能性=ピル中銀委員
[ロンドン 13日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミストを務めるピル政策委員は13日、英国のインフレが中銀見通しよりも強くなることを懸念しており、金利は投資家が考えているよりも高く維持する必要があるかもしれないと述べた。
先週の会合で0.25%ポイントの利下げに反対票を投じたピル氏はロンドン・スクール・オブ・エコノミクス主催の会議で、インフレ率が中銀目標の2%に戻るのは難しい可能性があるとし、「合理的なサイクルの中で確実に目標に戻るためには、金融政策の対応が一段と積極的、あるいは持続的な必要がある」と述べた。
2027年初頭までにインフレ率が目標に戻るというBOEの最新の予測について、今後の利下げを直接的に支持すると考えるべきではないと指摘。インフレ見通しのシナリオにあるように生産性の伸びが引き続き弱いリスクがあり、過去数年間の物価上昇により引き起こされた賃金要求の拡大には過去のインフレ危機と通底するものがあるとの認識を示した。
その上で「私は70年代や80年代のインフレプロセスのモデルにもあったような、価格や賃金の決定行動に構造的な変化が起きているのではないかとなお懸念している」と語った。
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