- 2025/05/20 掲載
午後3時のドルは144円前半へ下落、豪中銀ハト派傾斜で円高進行
[東京 20日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の144円前半で取引されている。利下げを実施したオーストラリア準備銀行(中央銀行)の声明がハト派的だとして豪ドルが大きく売られ、円高が対米ドルにも波及する形となった。
145円前後で一進一退となっていたドルは、午後1時半過ぎに下げ足を速めた。豪中銀の利下げは事前の市場予想通りだったが、声明文から「理事会の優先事項はインフレ率を合理的な時間枠内で目標に戻すこと」との表現を削除し、「インフレに関するリスクがより均衡したものになった」と差し替えたことが話題となった。
「インフレ率を目標に戻す、との長年のタカ派的な表現を削除した。失業率や成長見通しなど主要な経済見通しも相次ぎ下方修正で、声明はハト派的だった」(ゴールドマン・サックスのエコノミスト、アンドリュー・ボーク氏)という。
発表を受けて豪ドルが発表前の93円半ばから92円半ばまで急速に売られたことで、ドル/円も次第に上値の重い展開となり一時144.31円まで下げ幅を拡大。今月8日以来、約2週間ぶり安値を更新した。
豪中銀のブロック総裁は記者会見で、きょうの理事会で0.5%の大幅利下げも議論したことを明らかにした。ただ、大幅利下げが主要議題となったわけではなかったといい、豪ドル安が一服した午後3時過ぎにはドルも144円半ばへ切り返してきた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 144.37/144.39 1.1254/1.1256 162.49/162.50
午前9時現在 144.96/145.00 1.1231/1.1234 162.84/162.85
NY午後5時 144.85/144.88 1.1242/1.1245 162.80/162.90
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