- 2025/05/22 掲載
フランスは財政赤字抑制へさらなる措置を、IMFが年次審査で指摘
昨年、フランスは財政支出が急拡大する一方、税収は予想に届かず財政が悪化。解散総選挙の結果、議会は過半数勢力を持つ政党がない「宙づり」状態となった。
IMFは、2025年の財政赤字は、政府目標の国内総生産(GDP)比5.4%を達成する見込みだが、追加的な対策を講じなければ、中期的に6%程度で推移し債務は増加し続けると警告。財政支出にめりはりを付け、社会保障は最も必要とする人々に重点配分するなど「信頼できる、十分設計された対策パッケージ」が必要だと述べた。
26年にGDPの1.1%相当、その後中期的に年平均約0.9%相当の予算削減が必要とした。
ロンバール経済・財務相はロイターへの声明で「公共支出のコントロールは、わが国の将来にとって重要である。それが2026年予算編成における優先事項であり、羅針盤である」と述べた。
バイル内閣は、来年の財政赤字を4.6%に抑えるため、400億ユーロ(450億ドル)の予算節減策を打ち出そうとしている。
IMFはフランスの今年の成長率を0.6%、26年は1.0%と予想している。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR