- 2025/05/26 掲載
午後3時のドルは142円半ばでほぼ横ばい、米政策など巡り右往左往
午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤からほぼ横ばいの142円半ばで取引されている。米欧の交渉期限延長でリスクオン選好的な動きから143円前半まで買われたが、ユーロや豪ドルの上昇に弾みがつくと、次第にドルは対円での売りも強まった。二転三転するトランプ米大統領の発言でドルに対する信認が崩れているとの指摘も聞かれた。
ドルは早朝から買いが先行した。トランプ米大統領が日本時間26日朝、欧州連合(EU)との通商交渉の期限を7月9日まで延長することに同意したと発表すると、ドルは142円半ばから143円前半へ上昇。ドルは対ユーロ・対豪ドルなどでも売られて全面安となり、ドル/円も一時142.23円まで下落した。ユーロは約1カ月ぶり高値、豪ドルは半年ぶり高値を付けた。
午後は押し目買いも入ったほか、日経平均の上げ幅拡大を背景にドル買いが強まる場面もあった。きょうは米英が休場になることもあって値動きが軽く、思惑で振らされる相場になるとの声も聞かれた。
あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジストは、米金利上昇が一服する一方、米中関税合意後の急騰で「ドル売りの余力があった」との見方を示す。ただ、下値も堅く、新たな材料がなければ142円を割れたとしても一時的としている。
「不規則なトランプ米大統領の発言や財政赤字拡大の懸念」(為替ブローカー)が背景にあるとの指摘も聞かれた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 142.51/142.53 1.1416/1.1419 162.71/162.72
午前9時現在 142.82/142.84 1.1373/1.1377 162.46/162.47
NY午後5時 142.54/142.59 1.1364/1.1366 161.99/162.02
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