- 2025/05/27 掲載
欧州外為市場=ユーロ1カ月ぶり高値、トランプ氏が対EU関税導入を延期
トランプ大統領の政策転換や大規模な歳出・減税法案により投資家が米国資産から遠ざかる中、ドルは他の幅広い通貨に対して下落を続けた。
ナショナル・オーストラリア銀行の外為調査責任者、レイ・アトリル氏は「4月に主流だった『米国売り』というテーマが再び注目を集めている」と指摘。「市場は米・EU間の関税率が最終的に50%になることはないと見ているだろうし、おそらくそれは正しいだろう。しかしそこに到達する方法は、率直に言って現時点では誰にも分からない」と述べた。
ユーロ<EUR=EBS>は一時0.55%上昇し、4月29日以来の高値1.1418ドルに達した。終盤は0.17%高の1.1375ドル。年初来の上昇率は10%となった。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は26日、ユーロ加盟国が域内の金融・安全保障体制を強化できれば、ユーロはドルに代わる現実的な選択肢となり、ユーロ圏に大きな利益がもたらされる可能性があるとの見解を示した。
ポンド<GBP=D3>は一時0.39%上昇し、2022年2月以来の高値を付けた。終盤は0.15%高の1.356ドルとなった。
安全資産とされる円とスイスフランは、投資家心理の改善を背景に下落した。ドルは対円<JPY=EBS>で0.2%上昇し、142.84円で推移した。対スイスフラン<CHF=EBS>では横ばいの0.821フランとなった。
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.1348 1.1388
ドル/円 142.61 142.89
ユーロ/円 161.86 162.75
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