- 2025/05/27 掲載
欧州市場サマリー(26日)
外為市場: [USD/J]
<ロンドン株式市場> バンクホリデーのため休場
ロンドン株式市場:[.LJP]
<欧州株式市場> 反発して終了した。トランプ米大統領が欧州連合(EU)に対する50%の関税措置の発動を7月9日まで延期すると明らかにしたことを受け、安心感が広がった。 トランプ大統領は23日、EUからの輸入品に6月1日から50%の関税を課すことを勧告すると自身のソーシャルメディアに投稿。その後、EUの執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長と電話会談を行い、EUとの通商交渉の期限を7月9日まで延長することに同意したと25日に明らかにした。 STOXX欧州600種指数は約1 %上昇。前週23日は0.9%下落していた。 関税措置で大きな影響を受ける自動車・部品株指数は1.8%上昇。ただ、ドイツの高級スポーツカーメーカー、ポルシェが3.3%下落したことで上値は限定された。防衛関連株にも買いが入り、STOXX欧州600種航空宇宙・防衛指数.SXPAROは1.7%高。ラインメタルRHMG.DE、レオナルドLDOF.MIは共に3%を超えて上昇した。自動車と防衛関連株が上げたことで、ドイツのDAX指数は1.7%上昇し、過去最高値を更新した。米市場へのエクスポージャーが大きい高級品株にも買いが入り、STOXX欧州高級品株指数.STXLUXPが上昇。フランスの高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)LVMH.PA、「グッチ」を抱えるケリングPRTP.PA、「カルティエ」などを展開するリシュモンはそれぞれ約1%上昇した。UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのマーク・ヘフェル最高投資責任者(CIO)は「EUと米国の通商交渉の期間が延長されたことは歓迎すべきニュースだ」と指摘。ただ「株式相場が反発したスピードを踏まえると、市場は通商協議の行方について楽観的になりすぎている可能性もある」と述べた。 この日は米英の金融市場が休場のため、商いは薄かった。
欧州株式市場:[.FJ]
<ユーロ圏債券> 薄商いの中、国債利回りがほぼ横ばいで推移した。トランプ米大統領が欧州からの輸入品に50%の関税を課す計画を後退させ、欧州連合(EU)との交渉期限を7月9日に延長することで同意したことを受け、急激な経済減速への懸念が和らいだ。 トランプ大統領は23日、EUからの輸入品に6月1日から50%の関税を課すことを勧告すると自身のソーシャルメディアに投稿。その後、EUの執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長と電話会談を行い、トランプ氏は25日、EUとの通商交渉の期限を7月9日まで延長することに同意したと発表した。トランプ氏の方針転換を受け、株価とユーロ相場が上昇。ただアナリストは、トランプ米政権が先の読めない関税交渉戦術を変えたわけではないとし、通商政策が不安定な状態は続くとの見方を示している。この日は 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が、ユーロ加盟国が域内の金融・安全保障体制を強化できれば、通貨ユーロはドルに代わる現実的な選択肢となり、ユーロ圏に大きな利益がもたらされる可能性があるとの見解を示した。ECBは6月の理事会で追加利下げを決定するとの観測が金融市場でほぼ完全に織り込まれている。7月の理事会で再度利下げが決定される確率は31%。 終盤の取引で独10年債利回りは1.5ベーシスポイント(bp)低下の2.56%。一時はやや上昇していた。 独2年債利回りは3bp上昇の1.79%。イタリア10年債利回りは4bp低下の3.57%。 格付け会社ムーディーズは23日、イタリアの格付け見通しを「安定的」から「ポジティブ」へ引き上げた。 独伊10年債利回り格差は98bp。先週は90.90bpと、2021年2月以来の水準に縮小していた。 この日は米英の金融市場が休場のため、商いは薄かった。
ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]
<金利・債券>
米東部時間13時13分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
3カ月物ユーロ 98.00 -0.01 98.01
独連邦債2年物 107.37 -0.06 107.43
独連邦債5年物 119.00 -0.04 119.04
独連邦債10年物 130.73 +0.08 130.65
独連邦債30年物 120.00 +0.68 119.32
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債2年物 1.781 +0.019 1.749
独連邦債5年物 2.097 +0.001 2.097
独連邦債10年物 2.557 -0.008 2.569
独連邦債30年物 3.086 -0.028 3.089
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