- 2025/05/29 掲載
午前の日経平均は反発、米関税差し止め判断やエヌビディア決算受け
米連邦裁判所が28日、トランプ大統領の「解放の日」関税を差し止め、関税を巡る懸念が後退。さらにエヌビディアの好決算のほか、ドル高/円安などが好感され、市場全体は明るいムードに包まれた。
エヌビディア決算については「最新のブラックウェルの歩留まりが改善したと思われ、粗利が反転改善する見通しが示されたことが評価される。同様に、セールスフォースの好決算も注目され、AIの先行きに対する期待が高まりそうだ」(大和証券・チーフテクニカルアナリストの木野内栄治氏)との指摘もある。
一方、ここからの上値について警戒する向きは少なくない。価格帯別累積出来高で3万8000円を超すと戻り売りが多くなると想定され、これまでも伸びが止まった経緯がある。
市場では「関税が出るまでは3万8000ー4万1000円のレンジだったのが下抜けして、それを今は取り戻してレンジ下限にいる。ここからは心理的には重くなる水準。今期減益予想など踏まえると、目先的に上方向は難しい」(国内証券ストラテジスト)との声が聞かれた。
TOPIXは1.47%高の2810.13ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆3138億7200万円だった。
東証33業種では、パルプ・紙業、陸運業を除き31業種が上昇。値上がり率1位は非鉄金属、2位は輸送用機器だった。
個別では、トヨタ自動車が大幅高となったほか、フジクラが商いを伴って上昇。ソフトバンクグループ、ファーストリテイリング、東京エレクトロンなども高い。第一三共はさえない。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1130銘柄(69%)、値下がりは420銘柄(25%)、変わらずは75銘柄(4%)だった。
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