- 2025/05/29 掲載
丁寧な対話通じ、適切な国債管理政策に努める=超長期上昇で加藤財務相
[東京 29日 ロイター] - 加藤勝信財務相は29日、超長期国債利回りが上昇傾向となっていることに関し、市場との対話を通じ、適切な国債管理政策に努める考えを強調した。日本経済団体連合会(経団連)の定時総会であいさつした。
国債の市中発行については「安定的消化に支障が生じることなく進めさせていただいている」とした。
一方、足元の市場では「超長期金利が他の年限に比して大きく上昇するといった動きもみられる」と指摘。「超長期市場を含めた市場の動向をよく注視し、(市場参加者や投資家と)丁寧な対話を行いながら、適切な国債管理政策に努めていく」と述べた。
国債の安定消化の前提となる財政への信認を維持するため「経済あっての財政の考えのもと、経済の再生を図りながら、同時に、財政の健全化を目指す」との考えも述べた。
挨拶では、先のベセント米財務長官との会談にも触れ、為替について「市場において決定されるべきこと、為替レートの過度な変動や無秩序な動きは経済および金融の安定に対して悪影響を与えることなどについての認識をあらためて再確認し、為替政策の基本的な考え方について、議論をさらに深めることができた」と語った。
そのうえで加藤財務相は、ベセント長官との会談で「為替の足元の水準や、目標水準について議論が一切なかったことは改めて申し上げておきたい」とも述べた。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR