- 2025/05/29 掲載
4月の世界販売3.8%増=トランプ関税で駆け込みも―自動車大手8社
自動車大手8社が29日発表した2025年4月の世界販売台数は、合計で前年同月比3.8%増の196万台となった。トランプ政権による高関税措置を受けた米国内の駆け込み需要もあり、10%増となったトヨタ自動車をはじめ4社がプラス。経営難の日産自動車は7.2%減だった。
自動車に対する米追加関税は4月3日に発動した。日本からの対米輸出は、マツダが現地の在庫の販売を優先したため5.6%減となる一方、トヨタは8%増。乗用車「シビック」の受注が増えたホンダは6倍と大幅に増やした。新型車の販売が好調なSUBARUも増加したもようで、台数に大きな悪影響はみられなかった。
米国では追加関税発動後も、それまでに輸入された在庫が残っており、将来の値上げを警戒した消費者が購入を急いだ可能性がある。米国の販売台数は、マツダが単月で過去最高となり、トヨタやSUBARUも台数を伸ばした。
国内販売は、トヨタや認証不正の影響から脱しつつあるダイハツ工業など5社がプラスで、全体では10.8%増の31万台。8社の世界生産の合計は0.7%増で、このうち国内生産は4.2%増となった。
【時事通信社】
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