- 2025/05/30 掲載
電気、海外に注力=「事業領域広げる」―山碕東邦ガス社長
4月に就任した東邦ガスの山碕聡志社長は29日までにインタビューに応じた。山碕氏は「ガス事業を中心に商売をやってきたが、それだけでは成長できなくなる恐れがある」と指摘。その上で「少しずつ事業の領域を広げ、構造を変革していく」と語り、戦略分野と位置付ける電気事業や海外事業に力を入れる考えを示した。
同社は東海地区を中心に電力小売り事業を展開。太陽光やバイオマス、風力などの再生可能エネルギー発電も手掛ける。海外ではシンガポールとタイ、ベトナム、インドネシアで現地企業に出資し、産業用の天然ガスを販売している。両事業を核とする戦略分野には今後3年間、ガス事業を上回る1300億円を投資する計画だ。
山碕氏は両事業について「大きな期待を持っている。手応えを感じており、少しずつ上積みを図っていきたい」と強調。電気事業はガスの利用者を中心に引き続き契約獲得に取り組む方針で、海外事業では出資先企業に日本のガス営業のノウハウを持ち込み、需要開拓を加速させる考えだ。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える東邦ガスの山碕聡志社長=21日、名古屋市熱田区
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