- 2025/06/02 掲載
商船三井、排出量ゼロの会議室=太陽光と蓄電池で電力完全自給
商船三井が、太陽光と蓄電池を組み合わせることで初めて電力を100%自給できる会議室を導入したことが2日、分かった。川崎市にある同社技術研究所を大規模改修した。2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロ(ネットゼロ)を目指す取り組みの一環で、最小電力では最長約40時間分の電力を会議室に供給できるようにした。
同研究所は船舶に使う燃料油などの分析機関。以前から、屋上に設置した太陽光パネルで発電した電力を活用しているが、蓄電池を導入することで特定の会議室について、太陽光エネルギーのみで持続運用できるよう整備した。太陽光だけで電力自給する会議室の設置は珍しいという。
会議室の収容人数は6人で、エアコンや照明、モニターなどの電力として使用する。今後、太陽光パネルや蓄電池を増設する予定で、災害時の活用も検討していく方針だ。
改修に伴い、新たに手の指の静脈を使った認証システムを取り入れ安全性も強化。インターホンを廃止し、タブレットで直接担当者を呼び出せる仕組みを導入するなど、職場環境の改善も進めている。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR