- 2025/06/03 掲載
英住宅ローン申請、4月は予想以上の減少 税優遇終了で反動
[ロンドン 2日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)が2日に発表した4月の住宅ローン承認件数は6万0463件と、前月から予想以上に減少した。一部の不動産購入に対する税制優遇措置が3月で終了するのを前にした駆け込み需要で大幅増となった前月からの反動が要因。
3月の承認件数は6万3603件に下方修正された。ロイターがまとめたエコノミスト予想は6万3000件だった。
住宅ローン融資額は3月の129億5700万ポンドの純増から7億5900万ポンド(10億3000万米ドル)の純減に転じた。減少幅は2024年1月以来の大きさとなった。エコノミスト予想は5億ポンドの純減だった。
4月の消費者向け無担保融資は15億8000万ポンドの純増と、エコノミスト予想の11億ポンドを上回った。前年比の伸び率は3月の6.2%から6.7%に拡大し、24年10月以来の高水準を記録した。
英住宅金融大手ネーションワイドが2日発表した5月の住宅価格は予想を上回る前年比3.5%の下落だったが、ネーションワイドは、低失業率やインフレ率を上回る賃金の上昇を理由に基調的な需要ななお強いと指摘した。
しかしキャピタル・エコノミクスは、住宅ローン承認件数は4月で3カ月連続の減少となり、税金に関連した前倒し購入の反動ばかりが理由とは言えないと指摘した。
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