- 2025/06/03 掲載
豊田織機、きょう非公開化提案の受け入れを決議 取締役会で
Maki Shiraki
[東京 3日 ロイター] - トヨタ自動車の源流企業である豊田自動織機は3日、トヨタグループによる非公開化の提案の受け入れについて、きょう開催の取締役会に付議する予定と発表した。
共同通信によると、豊田織機がきょう午後にもトヨタによる買収提案の受け入れを表明し、買収総額が6兆円規模に達する可能性があるという。
トヨタもコメントを発表し、報道は株式取得の対価総額など「誤解を招きかねない内容を含む」とする一方、きょう機関決定する予定とした。
豊田織機はトヨタのほか、デンソーなどグループ企業の株式を多く保有する。ここ数年は株主の投資ファンドから親子上場や株式持ち合いの解消、資本コストや株価を意識した経営の実現など、さまざまな要求を受けてきた。株式非公開化により、長期的に経営の自由度を高める狙いがある。
豊田織機は1926年、トヨタグループ創始者で自動はた織り機を発明した豊田佐吉氏が設立。佐吉氏はトヨタ自動車の豊田章男現会長の曽祖父に当たる。佐吉氏の長男・喜一郎氏が豊田織機社内に立ち上げた自動車部門が独立する形で37年、トヨタ自動車工業(現:トヨタ自動車)が誕生した。49年に東京証券取引所に上場。現在は祖業である繊維機械のほか、フォークリフト、エンジンなど自動車部品の製造、トヨタのスポーツ多目的車(SUV)「RAV4」の生産なども手掛けている。
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