- 2025/06/05 掲載
午後3時のドルは143円前半へ小幅高、手掛かり難で勢い欠く
[東京 5日 ロイター] -
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル高の143円前半で取引されている。前日海外で下落した反動で、下値では押し目買いが見られたものの、米関税政策や米中首脳会談、米国の財政問題、6日発表の米雇用統計などに大きな関心が集まる中、買いの勢いは限られた。
東京市場のドルは、142円半ばから143円前半の狭いレンジ内で売買が交錯した。前日海外では予想を下回る米経済指標を受けてドルが売られたが、多くの注目イベントを控えて、現時点では「売りにも買いにも傾けづらい」(FX会社ディーラー)参加者が多かったという。
財務省が実施した30年利付国債入札が低調だったことを受けて、昼過ぎに円債市場で債券先物が下落し、ドルが一時円高へ振れた。しかし、債券先物が急速に値を戻すと、ドル/円もすぐに切り返した。
市場では、あすの米雇用統計に関心を示す声が増えている。「トランプ米大統領がこれまでの強硬姿勢を修正し、超高関税の賦課や交渉破談といった極端なリスクは避けられる公算が高まってきた」(シンクタンクのアナリスト)といい、米国の足元景気や金融政策見通しに関心が戻っているという。
米ADPリサーチ・インスティテュートが4日に発表した5月の民間雇用者数は、3万7000人増と事前予想の11万人増を大きく下回り、2年ぶりの低水準となった。
ゴールドマン・サックスのチーフエコノミスト、ヤン・ハツィウス氏はリポートで、「雇用統計には下振れリスクがある」として、非農業部門雇用者数の予想を11万人増へ引き下げたことを明らかにした。LSEGデータの予想中央値は13万人増。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 143.15/143.16 1.1406/1.1407 163.29/163.30
午前9時現在 142.72/142.73 1.1420/1.1422 163.01/163.02
NY午後5時 142.74/142.79 1.1416/1.1418 162.97/163.06
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