- 2025/06/05 掲載
ECB、政策金利を0.25%引き下げ 過去1年で8回目
By Balazs Koranyi, Francesco Canepa
[フランクフルト 5日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は5日、政策金利を0.25%引き下げ預金金利を2.00%とした。
昨年6月以降、8回の利下げで金利を2%ポイント引き下げた。インフレ抑制を認識した上で、貿易戦争のリスクのなかユーロ圏の経済見通しについて悲観的な見方を強めた。今回の引き下げで金利水準は中央銀行が「中立」とみなす水準となった。
ECBは声明で特定の金利の道筋について事前にコミットしないとし、現在のような異例の不確実性が高い状況ではデータ次第で会合ごとのアプローチをとると指摘。「今後の経済・金融データ、基調的インフレ動向、金融政策の伝達力を考慮したインフレ見通しの評価に基づいて金利を決定する」とした。
ECBは来年のインフレ見通しを引き下げた。「今後数カ月の間に貿易摩擦がさらに激化すれば、成長とインフレはベース予測を下回る」とし、「対照的に貿易摩擦が穏やかな解決となった場合、成長と、より小さな程度でインフレはベース予測を上回る」との見方を示した。
また政府支出の拡大見通しも認識、「短期的には特に貿易政策をめぐる不確実性が企業投資と輸出の重荷になると予想されるが、中期的には国防とインフラへの政府投資の増加が成長を支援する」とした。
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