- 2025/06/06 掲載
米IPO市場は回復へ、投資家の需要は旺盛=NYSE社長
マーチン社長は投資家のIPO銘柄への需要は旺盛と指摘。上場にふさわしい実力を備えた企業であれば歓迎されるとの見通しを示した。NYSEはインターコンチネンタル取引所(ICE)傘下。マーチン社長は投資銀行パイパー・サンドラーのイベントで発言した。
米IPO市場は今年、力強く回復するとの楽観的な見方があったが、その後は関税を巡る先行き不透明感から活動が鈍る局面があった。だが足元ではボラティリティーが低下し、株式相場も上向きに転じた。
マーチン社長は「IPOが非常に困難だという見方は、特に最近の2年間で聞かれたが、多少間違っている」と説明。サイバーセキュリティー企業ルーブリックやインターネット掲示板のレディットのIPOは、そうした期間に上場に向けた準備が整っていたため成功を遂げた例だと紹介した。
その上で「われわれは、企業に選ばれる市場でありたいからこそ、上場基準に細心の注意を払っている。どの企業も基準を満たしているわけではないが、達成している企業は(IPOで)大きな成功を収めている」と話した。
米IPOの当面の見通しについて、IPO調査などを手がけるルネッサンス・キャピタルのシニアストラテジスト、マット・ケネディ氏は「6月のIPOは週に1―2件程度、7月は4日の独立記念日後にやや増加し、こうした案件が全て順調に進めば、夏の低迷期を経て9月や10月に完全に回復すると予想している」と述べた。
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