- 2025/06/06 掲載
中国人民元、対通貨バスケットで約2年ぶり安値
人民銀は元を対ドルでわずかな上昇にとどめている。この政策は米国との貿易摩擦で逆風に直面する輸出業者を支援することになる。
ロイターが当局のデータに基づき算出したところ、主要貿易相手国25通貨に対する元の加重平均を示すCFETS人民元指数は95.58に下落した。年初来で5.8%下落している。
一方、人民元は対ドルで年初から1.6%上昇している。
ゴールドマン・サックスは、貿易加重平均ベースで人民元が10%下落した場合、1四半期遅れて財の輸出が5%増加し、国内総生産(GDP)成長率を75ベーシスポイント(bp)押し上げる可能性があると推計している。
バークレイズのアナリストはメモで「5カ月以内にCFETSが5%以上下落するのは急過ぎる。さらに95ポイントを下回る水準まで下落すれば、懸念が高まるだけでなく他のアジア貿易相手国の反感を招く恐れがある」と指摘した。
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