- 2025/06/07 掲載
NY外為市場=ドル上昇、雇用統計受け利下げ急がずとの見方
[ニューヨーク 6日 ロイター] - ニューヨーク外為市場でドルが主要通貨に対し上昇した。5月の米雇用統計で労働市場が底堅く推移していることが示され、連邦準備理事会(FRB)は利下げを急がないとの見方が改めて裏付けられた。
労働省発表の5月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数の増加数は13万9000人。前月から減速したものの、予想の13万人は上回った。失業率は4.2%と、横ばいだった。
マネーコープ(ニュージャージー州)の北米ストラクチャリング責任者ユージン・エプスタイン氏は、このところはトランプ米大統領の関税政策や税制法案などがドルに対する重荷になっており、「どの銀行もドル安を予測している」と指摘。長期的にはこうした見方は正しいとしながらも、「雇用統計が堅調で、時間当たり賃金の伸びも予想より強かったことで、突然全てが逆転した」と述べた。
終盤の取引でドル/円は0.95%高の144.87円。ユーロ/ドルは0.43%安の1.1395ドル。主要通貨に対するドル指数0.53%高の99.20。
前日にトランプ米大統領と中国の習近平国家主席が電話会談を行い、米中の関税措置を巡る緊張が緩和に向かう兆しが出る中、オフショア取引でドルは中国人民元に対し0.23%高の7.191元。
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは4.21%高の10万4739.17ドル。
ドル/円 NY終値 144.85/144.89
始値 144.08
高値 145.08
安値 144.06
ユーロ/ドル NY終値 1.1394/1.1396
始値 1.1422
高値 1.1431
安値 1.1372
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