- 2025/06/14 掲載
NY外為市場=ドル上昇、中東緊張で安全資産に資金流入
午後の取引では、ドル/円 は0.3%高の143.88円。対スイスフランでは0.1%上昇して0.8110フランとなった。
ナティクシス・インベストメント・マネジャーズのポートフォリオマネージャー、ジャック・ジャナシエヴィッチ氏は「このような地政学的イベントでは、市場は反射的な反応を示す。ただ過去の事例は、多くの場合、こうした反応は取り合わないよう教えている」と述べた。その上で、「注目すべき点がいくつかある。この作戦はどのくらい続くのか。長引けば長引くほど、明らかに信頼感に悪影響を与え、最終的には市場の重しになる」と指摘した。
イスラエルは13日未明、イランの核関連施設や弾道ミサイル工場、軍司令官を標的とした大規模な攻撃に踏み切った。
これを受けてイランはイスラエルに報復攻撃を実施。数百発のミサイルが発射されたとの報道があり、テルアビブとエルサレムで爆発音が聞こえたという。
ドルは、トランプ関税に対する懸念から、円とフランの両方に対して週間ベースでは下落する見込みだ。対円では約1%安と、5月中旬以来の最大の週間下落となる見通しだ。
ワシントンのモネックスUSAのトレーディング・ディレクター、フアン・ペレス氏は「(イスラエル・イラン紛争は)突然、われわれに降りかかったが、主な懸念は関税とグローバル貿易の障害だ。実際に物理的な状況があり、武力紛争が長引き、エスカレートする可能性がある場合、米ドルと金は安全資産の仲間入りをする。これはある種の心理的反応だ」とした。
一方、ユーロ/ドルは0.4%安の1.1539ドルとなり、4日連続の上昇が止まる見込みだ。しかし、週間では対ドルで2週連続の上昇ペースを維持している。
ドル指数は0.5%高の98.2となり、2日連続の下落から反転した。週間では2週連続の下落となる見込み。
ドル/円 NY終値 144.09/144.10
始値 144.33
高値 144.48
安値 143.86
ユーロ/ドル NY終値 1.1552/1.1553
始値 1.1504
高値 1.1569
安値 1.1492
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