- 2025/06/16 掲載
事業者融資3000億円に=再エネ、物流に注力―寺元オリックス銀社長
4月に就任したオリックス銀行の寺元寛治社長は15日までにインタビューに応じた。「新たな戦略分野」と位置付ける事業者向け金融サービスについて、今年度は「3000億円の融資実行を目指す」と表明した。太陽光発電などの再生可能エネルギーや物流施設への融資を中心に実行額を前年度から5割増やす。
オリックス銀は2021年に策定した経営戦略で、事業者向け金融を主力である個人向け投資用不動産融資に次ぐ収益の柱に据えた。25年3月期の事業者向け融資実行額は2040億円と取り組みを本格化させた22年3月期(840億円)から順調に膨らんでいる。
寺元氏は「相対的に高い利回りの分野のローンをしっかり積み上げることを競争力の源泉にする」と説明。グループ内で事業の知見を持つ再エネや物流、住宅・オフィス分野に加え、企業のM&A(合併・買収)資金支援にも注力していく方針を示した。
同行は、これらの貸出債権を金融商品化し、地方銀行などに販売する戦略も打ち出している。寺元氏は「自分たちの得意分野を深掘りしていく」と強調した。
【時事通信社】 〔写真説明〕オリックス銀行の寺元寛治社長=12日、東京都港区の同行本店
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