- 2025/06/16 掲載
中国5月指標、鉱工業生産さらに減速 小売売上は予想外の好調
米国との貿易戦争が休戦状態にある中、強弱まちまちな内容となった。
鉱工業生産は前年比5.8%増と4月(6.1%増)から鈍化。ロイターがまとめた市場予想(5.9%増)も下回り、昨年11月以来の低い伸びとなった。
小売売上高は6.4%増で2023年12月以来の伸び率。市場予想(5.0%増)に反し4月(5.1%増)から加速した。
1─5月の固定資産投資は前年比3.7%増で、1─4月(4.0%増)から予想(3.9%増)以上に減速した。
今月発表の5月の対米輸出は前年比34.5%減と、20年2月以来の大幅な落ち込みとなったが、5月の小売売上高は、労働節の休暇中の旺盛な消費や政府の消費財下取り制度が追い風となり、底堅さを示した。国内最大級のネット通販セール「618商戦」が例年より早く始まったことも支援要因だった。
ただ、シティはリポートで「関税戦争の休戦でも、製造業への投資はすぐには回復しない可能性がある」と指摘。
複数のアナリストは、今年の経済目標である5%前後の達成は難しいが、直ちに景気刺激策が導入される可能性は低いとの見方を示している。
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