- 2025/06/17 掲載
午前の日経平均は続伸、米株高と円安を好感 直近の戻り高値更新
[東京 17日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比189円75銭高の3万8501円08銭と続伸した。日米首脳会談で関税交渉に進展がみられなかったことに対して失望感が生じたものの、前日の米国株高や円安に振れた為替相場を好感し買いが優勢となった。日経平均は一時269円92銭高の3万8581円25銭まで上昇し、11日の取引時間中に付けた直近の戻り高値3万8529円64銭を更新した。
石破茂首相がトランプ米大統領との関税協議でパッケージとしての合意に至らず今後の協議加速を関係閣僚に指示することで一致したと述べたことで、期待されていた前日の米株高の効果を薄め、日経平均は「チャート上の節目で伸び悩んだ」(国内証券ストラテジスト)という。
それでもドル高/円安に振れた為替相場の動きが好感され、全般は上値追いの展開。取引時間中の戻り高値を更新したが、このまま3万8500円を超えた水準で大引けとなればさらに市場ムードは良くなるとの見方もある。
市場では「英国などはすでに(米と)合意しており、日本の協議がなかなか進展しない現状は市場にとって残念なこと。ただ、ある程度は想定された範囲内でもあり、株価への影響は軽微ではないか」(東海東京インテリジェンス・ラボ シニアエクイティマーケットアナリストの仙石誠氏)の声が聞かれた。
TOPIXは0.16%高の2781.50ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆0715億4900万円だった。
東証33業種では、値上がりはその他製品、非鉄金属、水産・農林業など19業種、値下がりは鉄鋼、海運業、医薬品など14業種だった。
個別では、指数寄与度の大きい東京エレクトロン、アドバンテストなど値がさの半導体関連株がしっかりだったほか、ソフトバンクグループも堅調に推移。半面、トヨタ自動車、ファーストリテイリングはさえない。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが793銘柄(48%)、値下がりは741銘柄(45%)、変わらずは92銘柄(5%)だった。
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