- 2025/06/20 掲載
英公的部門純借入額、4─5月は当局想定下回る 社会保険料上げで
ただ、2025/26年度最初の2カ月間(4─5月)では377億ポンドの借り入れとなり、予算責任局(OBR)が想定していた407億ポンドを下回った。最近の社会保険料引き上げを受けて企業が支払った税金の流入に助けられた。
リーブス財務相にとって歓迎すべきニュースだが、中東での紛争や原油価格の高騰、増税後の景況感の悪化、世界的な貿易戦争などによって、予算計画が今後、軌道修正を迫られる可能性も残る。
イングランド銀行(英中央銀行)は19日、根本的な経済成長のペースは弱いと指摘。きょう発表された5月の英小売売上高は前月比2.7%減少し、2023年12月以来最も大幅な落ち込みを記録した。
会計士協会ICAEWの公共部門・税制担当ディレクター、アリソン・リング氏は「今年度最初の2カ月間の借り入れは予想よりやや改善し、政府の経済・財政ダッシュボードの赤信号が急速に点滅している中で、唯一の明るい兆しとなった」と述べた。
企業が支払う社会保険料は4月以降、大幅に引き上げられた。統計局によると、社会保険料は4月と5月を合わせて302億ポンドで、OBRの予測より若干少ないが、それでも過去最高を記録した。
24年の同時期と比較すると、社会保険料は17.5%増となり、この3年間で最大の伸びとなった。
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