- 2025/06/23 掲載
日鉄、2段階以上の格下げ可能性 財務負担緩和策次第で=S&P
[東京 23日 ロイター] - 米格付け会社S&Pグローバルは23日、米鉄鋼大手USスチールを買収した日本製鉄について「相応な規模の財務負荷緩和策」を即時に実施しないと判断されれば、2ノッチ(段階)にとどまらない格下げの可能性があるとの見解を示した。
S&Pは「日本製鉄を取り巻く事業環境が厳しい中、変動性が非常に激しいとはいえUSスチールの収益が加わることは、同社の連結収益には一定のプラス効果となる」と指摘。一方で、約110億ドル(約1兆6000億円)の投資が直ちに競争力強化などの「ポジティブな効果」を生むかどうかについては慎重にみているという。
その上で、日鉄が買収による財務負荷の緩和策をとる可能性が相応にあるなどと指摘する一方、既に調達した2兆円のつなぎ融資による財務負荷の大幅な緩和策が即時に実施されないと判断する場合、日鉄の格付けは「強い下方圧力に直面する」とした。
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