• 2025/06/24 掲載

SOFR先物、来年の米利下げ幅はFRBの想定以上を織り込み

ロイター

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[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米国の銀行間取引の指標となる担保付翌日物調達金利(SOFR)に連動する先物取引は、来年の政策金利が米連邦準備理事会(FRB)の政策担当者による想定以上に低下する展開を織り込んでいる。

23日時点で来年12月に満期となるSOFR先物の予想利回り(インプライド・イールド)は、今年12月満期分よりも65ベーシスポイント(bp)低く、スプレッドのマイナス幅は過去最大を記録した。

一方直近の連邦公開市場委員会(FOMC)後に示されたFOMCメンバーの政策金利予想分布(ドットチャート)によると、来年の想定利下げ回数は25bp幅の1回にとどまった。

複数のアナリストは先物金利の動きについて、米経済の減速が予想以上に進む可能性があるとの見方を反映している公算が大きいと指摘する。

クレジットサイツの投資適格債・マクロ戦略責任者を務めるザカリー・グリフィス氏は「成長鈍化が来年のFRBの政策に影響するとの観測に間違いないと思う」と主張。FRBは一段の金融緩和を迫られてもおかしくないと付け加えた。

足元では米軍のイラン核施設攻撃により原油価格が一時高騰したため、今後インフレリスクが高まって、FRBの様子見姿勢がさらに強固になるとの懸念も出ている。

ただモルガン・スタンレーのグローバル・チーフエコノミスト、セス・カーペンター氏は、原油高を通じて想定される物価押し上げ効果はかなり緩やかで、原油が10%上がったとしてもコア物価上昇率は数bpしか上振れしないというのが過去の事例だと説明した。

その上で、原油高はインフレ的に感じられるが、最終的には消費と成長の抑制につながり、FRBにとって下振れリスクを意味してもおかしくないとの見方を示した。

SOFR先物が織り込む政策金利経路からは、FRBの対応が相当後手に回っていることの表れだと考える市場参加者もいる。

ウィズダムツリー・ファンズのシニアエコノミスト、ジェレミー・シーゲル氏は20日、政策金利は既に100bp引き下げられているべきだと言い切った。

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