- 2025/06/26 掲載
米国株式市場=まちまち、FRB議長の議会証言を精査
情報技術セクターが堅調となり、ナスダック総合は上昇したが、S&P総合500種は横ばいで引けた。S&Pは2月19日に付けた終値の最高値に迫っている。ダウ工業株30種は下落した。
カーソン・グループのチーフ市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「いつもの強気相場に戻ったようだ。関税問題や中東情勢に対処しながらも、米経済の底堅さを背景に株価は上昇を続けている」と指摘。「S&P500の最高値更新が待たれる中、きょうはペンキが乾くのを見ているようなものだ」と語った。
半導体大手エヌビディアは過去最高値を更新。時価総額は3兆7500億ドルに達し、世界で最も価値のある企業となった。
S&P500の主要11セクターは情報技術、通信サービス、ヘルスケアが上昇。不動産、主要消費財、公益事業などのディフェンシブセクターはアンダーパフォームした。
デトリック氏は「強気相場の生命線はローテーションだ。テクノロジーと通信サービスがバトンを取り戻していることは、このサプライズ的なサマーラリーがまだ続く可能性が高いことを示す良い兆候だ」と述べた。
イスラエルとイランの脆弱な停戦は維持され、トランプ大統領は、米国の攻撃がイランのウラン濃縮施設に与えた損害の程度が明確になっていないにもかかわらず、勝利を宣言した。
パウエル議長は25日、議会上院の銀行委員会で証言を行い、トランプ大統領の広範な関税措置がインフレに与える影響がより明確になるまで、利下げを急ぐ必要はないと改めて表明した。前日に下院金融サービス委員会で行った証言でも同様の考えを示していた。
CMEのフェドウオッチツールによると、金融市場では7月の利下げ確率が約25%、9月の確率が67%織り込まれている。
電気自動車(EV)大手テスラは3.8%下落。5月の欧州新車販売が5カ月連続のマイナスとなった。
景気先行き不透明感が引き続き企業のガイダンスに重くのしかかっている。
物流大手フェデックスは3.3%安。24日の決算発表で、米関税を巡る世界的な需要の不安定化を理由に今四半期の利益が市場予想を下回るとの見通しを示した。同業ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は1.2%下落した。
食品大手ゼネラル・ミルズも期待はずれの利益ガイダンスを発表し、株価は5.1%下落した。
カナダのサイバーセキュリティー企業ブラックベリーの米上場株は12.5%急伸。堅調な需要を背景に売上高予想を引き上げた。
メモリー半導体製造のマイクロン・テクノロジーは引け後に発表した第4・四半期の売上高見通しが市場予想を上回ったことを受け、株価は時間外取引で5%以上上昇した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.94対1の比率で上回った。ナスダックでも1.83対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は160億2000万株。直近20営業日の平均は180億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 42982 -106 -0.2 43130 43130 42871
.43 .59 5 .33 .33 .5
前営業日終値 43089
.02
ナスダック総合 19973 61.0 0.31 20013 20052 19918
.55 2 .95 .78 .08
前営業日終値 19912
.53
S&P総合500種 6092. -0.0 0 6104. 6108. 6080.
16 2 23 51 09
前営業日終値 6092.
18
ダウ輸送株20種 15209 -164 -1.0
.72 .85 7
ダウ公共株15種 1037. -13. -1.2
71 47 8
フィラデルフィア半導体 5493. 51.4 0.95
3 3
VIX指数 16.76 -0.7 -4.1
2 2
S&P一般消費財 1717. -19. -1.1
45 55 3
S&P素材 549.4 -4.3 -0.7
3 9 9
S&P工業 1217 -11. -0.9
39 3
S&P主要消費財 889.1 -12. -1.3
7 53 9
S&P金融 855.2 -3.3 -0.3
5 8
S&P不動産 259.1 -6.5 -2.4
6 3 6
S&Pエネルギー 646.5 -2.8 -0.4
7 2 3
S&Pヘルスケア 1561. 1.39 0.09
67
S&P通信サービス 364.4 1.84 0.51
6
S&P情報技術 4878. 56.9 1.18
42 3
S&P公益事業 408.7 -5.6 -1.3
5 7 7
NYSE出来高 11.86
億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 3903 + 大阪比
0 100
シカゴ日経先物9月限 円建て 3892 - 5 大阪比
5
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