- 2025/07/11 掲載
米デルタ航空、堅調な利益見通し公表 輸送能力抑制で需要減に対応
多くの米航空会社と同様、デルタ航空は4月には通期見通しを示さなかった。トランプ米大統領の関税政策を受けて米消費者や企業の不安心理が高まり、需要が落ち込んでいた。その後、業界幹部は旅行需要が安定しているとの見方を示す一方、政府統計では米国の旅客数は前年実績を下回っており、航空運賃の下落につながっている。
デルタ航空は、25年7─9月期の調整後1株当たり利益を1.25─1.75ドルと予想。中央値1.50ドルは、LSEGがまとめたアナリスト平均予想1.31ドルを上回った。
デルタ航空は足元の予約状況は24年と同水準だとした。ただ、依然として値下げ圧力にさらされており、米国では特にその傾向が顕著だという。航空各社は7月以降、値下げ圧力の高まりを防ぐため、旅客輸送能力を削減する計画だ。
デルタ航空は、こうした取り組みにより今年下半期にかけては値下げ圧力が緩和すると見込む。25年7─9月期の燃料を除く営業費用は前年同期から横ばいもしくは減少と予想した。
エド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は「力強い収益とキャッシュフローを実現するための手段を講じる」と述べた。
25年4─6月期決算の調整後1株当たり利益は2.10ドルで、アナリスト平均予想2.06ドルを上回った。プレミアムチケットの販売が前年同期から5%増えた。
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