• 2025/07/24 掲載

米6月中古住宅販売2.7%減の393万戸、9カ月ぶり低水準 予想下回る

ロイター

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[ワシントン 23日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が23日に発表した6月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比2.7%減の393万戸と、9カ月ぶりの低水準となった。予想以上に減少し、住宅市場の低迷が深刻化している可能性を示唆した。住宅ローン金利の高止まりや経済の不透明感から、購入希望者が購入を控えているとみられる。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は400万戸。前年同月比は横ばいだった。

ネーションワイドのシニアエコノミスト、ベン・エアーズ氏は「住宅ローン金利の高止まりと労働市場の失速が需要を圧迫する中、住宅市場は上半期を低調に終えた」と指摘。「多くの賃貸者が金利の低下と経済環境の安定化を待っていることから、夏から秋にかけても低迷は続くだろう」と述べた。

NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「住宅ローン金利の高止まりにより、住宅販売は景気循環における低水準にとどまっている」と指摘。 「平均住宅ローン金利が6%に低下すれば、新たに16万人の賃貸居住者が初回住宅購入者となり、既存の住宅所有者の売却活動が活発化することがわれわれのシナリオ分析から示唆される」と述べた。

地域別では、北東部、中西部、南部で減少した一方、西部では増加した。特に、米政権による大幅な支出削減と連邦職員大量解雇の影響が最も大きい首都ワシントンが不振だった。

6月の中古住宅在庫は前年比15.9%増の153万戸。中古住宅価格の中央値は前年比2%上昇し43万5300ドルと、過去最高を記録した。

6月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は4.7カ月。前年同月は4.0カ月だった。健全な需給バランスは4─7カ月とされている。

住宅が市場に出ていた期間は27日。前年同月は22日だった。

初回住宅購入者の割合は30%と、前年同月の29%から増加した。堅調な住宅市場動向を維持する水準は40%とされている。

現金のみによる販売の割合は29%で、前年同月の28%から増加。投げ売り物件などは3%。前年同月の2%から小幅に増加した。

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