- 2025/07/31 掲載
米国株式市場=ダウ・S&P続落、FRB議長発言で9月利下げ観測後退
[30日 ロイター] - 米国株式市場は不安定な値動きの中、ダウ工業株30種とS&P総合500種が続落して取引を終えた。パウエル連邦準備理事会(FRB)議長の発言が9月の利下げ期待に冷や水を浴びせた。
FRBは29─30日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を4.25─4.50%に据え置くと決定。FOMC声明で「失業率は低水準を維持し、労働市場の状況は引き続き堅調だ。インフレ率は依然やや高止まりしている」と指摘した。
FOMC声明発表前は第2・四半期国内総生産(GDP)統計を精査する中、小幅高で推移した。
ただその後、パウエル議長が9月のFOMCで利下げを実施するかどうか判断するのは時期尚早だと述べ、現在の金融政策はやや引き締め的だが景気を抑制していないと発言したことを受けて値を下げた。
RWAウェルス・パートナーズのJP・パワーズ最高投資責任者は「声明文に大きな変化はなく、関税政策がどのように影響するかを巡る懸念を依然として示している」とし、「私がパウエル議長なら、退任を控えて(インフレ)再燃のリスクを冒すより、利下げが遅すぎるという方を選ぶだろう」と述べた。
LSEGのデータによると、市場が織り込む9月利下げの確率はFOMC声明発表後に約68%に上昇したが、パウエル議長の発言を受けて50%を下回った。
トランプ米大統領は30日、国家安全保障への影響を理由に、輸入する銅に対し50%の関税を課す宣言に署名した。
予想ほど強硬な措置にはならなかったものの、それでもS&P500素材株は2%下落。鉱山大手のフリーポート・マクモランは9.5%急落した。
引け後に決算を発表したマイクロソフトとメタ・プラットフォームズは時間外取引でともに6%超上昇。
一方、コーヒーチェーン大手スターバックスは前日発表した第3・四半期決算で売上高が予想を上回ったものの、株価は0.2%安となった。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.52対1の比率で上回った。ナスダックでは2.05対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は176億6000万株。直近20営業日の平均は178億7000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 44461.28 -171.71 -0.38 44677.90 44739.53 44261.71
前営業日終値 44632.99
ナスダック総合 21129.67 +31.38 +0.15 21140.40 21230.88 21016.92
前営業日終値 21098.29
S&P総合500種 6362.90 -7.96 -0.12 6381.23 6396.54 6336.38
前営業日終値 6370.86
ダウ輸送株20種 15510.00 -487.02 -3.04
ダウ公共株15種 1094.89 +8.41 +0.77
フィラデルフィア半導体 5787.32 +47.53 +0.83
VIX指数 15.48 -0.50 -3.13
S&P一般消費財 1806.62 -10.34 -0.57
S&P素材 558.83 -11.37 -1.99
S&P工業 1285.96 -6.28 -0.49
S&P主要消費財 879.77 -8.36 -0.94
S&P金融 876.02 -1.69 -0.19
S&P不動産 264.48 -3.84 -1.43
S&Pエネルギー 670.93 -9.18 -1.35
S&Pヘルスケア 1562.05 -2.60 -0.17
S&P通信サービス 378.76 +0.55 +0.14
S&P情報技術 5236.76 +22.34 +0.43
S&P公益事業 432.51 +2.97 +0.69
NYSE出来高 12.84億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 40680 + 20 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 40640 - 20 大阪比
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