- 2025/08/02 掲載
EU銀行、GDP6.3%減にも耐性=EBAストレステスト結果
[ミラノ 1日 ロイター] - 欧州銀行監督機構(EBA)は1日、欧州連合(EU)域内の銀行が地政学的緊張や貿易摩擦による深刻な景気後退にも耐えうる健全性を維持していると発表した。これは64行を対象に実施した最新のストレステストの結果によるもので、うち51行はユーロ圏の銀行。
EBAは、2025年から2027年にかけてEUの国内総生産(GDP)が累計6.3%縮小するという「逆境シナリオ」を設定。エネルギー価格の高騰や供給網の混乱、消費・投資の低迷などを想定した。このシナリオ下でも、全ての銀行が中核的自己資本要件を満たし、レバレッジ比率で基準を下回るのは1行のみという結果となった。
国別では、アイルランド、デンマーク、フランス、ドイツ、ベルギーの銀行が最も大きな資本減少を経験した。
EBAは「銀行は近年の強化策により、深刻だが現実的な経済ショックにも耐えられる」と評価。今回の結果は、各銀行のリスク評価や資本要件(Pillar 2)に反映される。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR