- 2025/08/05 掲載
米国株式市場=主要3指数が1%超高、利下げ観測強まる
Caroline Valetkevitch
[ニューヨーク 4日 ロイター] - 米国株式市場では、主要株価3指数が1%以上上昇して取引を終えた。いずれも5月27日以来の大幅な上昇率。前週末の売りの後で割安銘柄に買いが入ったほか、予想を下回った雇用統計を受けて9月の利下げ観測が高まったことが背景にある。
電気自動車(EV)大手テスラは2.2%上昇。 同社は新たな報酬契約に基づき、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に約 290億ドル相当の株式を付与することを承認した。転換期にあるテスラの経営幹部として引き留める狙いがある。
米労働省が1日発表した7月の雇用統計は非農業部門雇用者数の伸びが予想以上に鈍化したほか、過去2カ月分の雇用者数も大幅に下方修正された。これを受けて前週末の米株市場は急落していた。
ホライゾン・インベストメンツのリサーチ&クオンツ戦略責任者、マイク・ディクソン氏は「きょうは少し押し目買いが見られた。買いの機会を探す動きがあるという、かなり健全な兆候だ」と指摘。
「労働市場が予想よりも明らかに弱いという点に関してはやや懸念がある。それを幾分相殺しているのが利下げ観測の再燃だ。9月に利下げが行われる可能性は高い」と話した。
CMEのフェドウォッチによると、9月の利下げ確率は現在約84%となっている。市場参加者は、年末までに少なくとも2回の0.25%ポイント利下げを予想している。
音楽配信サービス大手スポティファイは5%上昇。9月から一部の市場でプレミアム個人向けサブスクリプションの月額料金を値上げする計画を発表した。
ジョビー・アビエーションは18.8%急伸。ヘリコプターのライドシェア会社であるブレード・エア・モビリティの旅客事業を最大1億2500万ドルで買収すると発表した。ブレード・エアの株価は17.2%上昇。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイのAクラス株は2.7%下落。2日に発表した第2・四半期決算で営業利益が減少した。約38億ドルの減損損失を計上した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を4.48対1の比率で上回った。ナスダックでも3.2対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は150億5000万株。直近20営業日の平均は183億7000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 44173.64 +585.06 +1.34 43724.02 44188.36 43724.02
前営業日終値 43588.58
ナスダック総合 21053.58 +403.45 +1.95 20853.91 21055.24 20833.86
前営業日終値 20650.13
S&P総合500種 6329.94 +91.93 +1.47 6271.71 6330.69 6271.71
前営業日終値 6238.01
ダウ輸送株20種 15263.76 +159.52 +1.06
ダウ公共株15種 1125.79 +17.89 +1.61
フィラデルフィア半導体 5624.41 +96.80 +1.75
VIX指数 17.52 -2.86 -14.03
S&P一般消費財 1746.96 +11.80 +0.68
S&P素材 556.94 +7.82 +1.42
S&P工業 1278.66 +11.52 +0.91
S&P主要消費財 882.83 +3.66 +0.42
S&P金融 862.71 +7.43 +0.87
S&P不動産 261.32 +2.10 +0.81
S&Pエネルギー 652.21 -2.87 -0.44
S&Pヘルスケア 1548.81 +21.52 +1.41
S&P通信サービス 390.12 +9.86 +2.59
S&P情報技術 5222.60 +110.08 +2.15
S&P公益事業 443.15 +7.57 +1.74
NYSE出来高 11.74億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 40625 + 305 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 40585 + 265 大阪比
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