エンブラエル、25年の業績見通し維持　米関税の影響「限定的」

[サンパウロ ５日 ロイター] - ブラジルの航空機メーカー、エンブラエルは５日、２０２５年の業績見通しを据え置いた。米国の関税について「主な懸念要因」としたが、第２・四半期の業績に大きな影響を与えなかったと説明した。

トランプ米大統領は先週、ブラジルに追加的に４０％の関税を課す大統領令に署名し、同国に対する関税率を合計５０％に引き上げたが、航空機などは対象から除外された。ただし、航空機は４月に発表された１０％の関税には依然として直面している。

エンブラエルは第２・四半期決算を発表した際「全ての航空・航空宇宙産業が関税ゼロのルールに速やかに戻る」ことを求めた。

今年通年で７７─８５機の民間航空機、１４５─１５５機のエグゼクティブジェットを納入するとの見通しを維持。通年の純売上高は７０億─７５億ドルと予想した。

第２・四半期の調整後純利益は１億１８９０万ドル。調整後の金利・税金・減価償却前利益（ＥＢＩＴＤＡ）は２億４５５０万ドルとなり、前年同期の１億９０４０万ドルから増加した。純売上高は前年同期比２２％増の１８億２０００万ドルだった。