- 2025/08/12 掲載
米CPI、7月前年比+2.7%・コアは加速 データ内容に懸念
[ワシントン 12日 ロイター] - 米労働省の労働統計局(BLS)が12日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は、前月比0.2%上昇し前月の0.3%上昇から鈍化、前年比は2.7%上昇で前月の上昇幅と変わらずだった。
ロイター調査によるエコノミスト予想は前月比0.2%上昇、前年比2.8%上昇だった。
変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.3%上昇で前月の0.2%上昇から加速、1月以来の大幅な上昇となった。
前年比のコア指数は3.1%上昇し、6月の2.9%上昇から加速。エコノミスト予想は前月比0.3%上昇、前年比3.0%上昇だった。
予算と人員削減で一部地域でCPI項目のデータ収集が部分的に停止され、統計の内容に対する懸念が高まっている。
BLSは「調査作業量をリソースにあわせる」ため、ネブラスカ、ユタ、ニューヨーク州の1都市でCPIデータ収集を完全に停止、他の72地域でも平均で15%の収集を停止した。
BLSは、価格と賃料の収集が一時的に減少したため、代入法(インピュテーション)で不足情報を補完。この割合は、5月の30%から6月には35%に増加したという。
エコノミストは、このBLSの手法はCPIデータのバイアスにつながらないがボラティリティーは懸念材料と指摘している。
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