- 2025/08/15 掲載
中国7月指標、鉱工業生産・小売売上高が減速 予想も下回る
7月の小売売上高は3.7%増加。こちらも6月の4.8%増から伸びが鈍化し、予想の4.6%増を下回った。
1─7月の固定資産投資は1.6%増加。予想は2.7%増、1─6月は2.8%増だった。
鉱工業生産の伸びは2024年11月以来の低水準。小売売上高も24年12月以来の低い伸びとなった。
米中貿易摩擦が一時休戦となっているものの、国内需要の低迷やデフレ圧力、過当競争が企業収益を圧迫している。
記録的な猛暑や洪水などの異常気象も、工場の生産や事業活動を妨げ、経済に悪影響を及ぼしている。雇用不安や米中貿易戦争の先行き不透明感が続く中、政府は家計消費の喚起に苦心している。
中国経済はこれまで、政府の支援策や米国への駆け込み輸出などで急減速を回避してきた。ただ、アナリストは、国内需要の弱さと世界的なリスクが今後も成長の重荷になるとみている。
ロイターの最新のアナリスト調査では、中国の国内総生産(GDP)成長率は第3・四半期に4.5%、第4・四半期には4.0%に減速すると予測されている。
通年では24年の5.0%から4.6%に減速し、26年にはさらに4.2%まで落ち込むとの見通しが示されている。
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