• 2026/05/07 掲載

米政府機関が中国製AI「DeepSeek」の評価報告書を公開──米国AIに約8カ月の遅れ

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米政府機関は5月1日、中国ディープシークの最新AIモデル「DeepSeek V4 Pro」に関する評価報告書を公表した。同モデルは中国製AIとして最高水準の性能を示す一方、米国の最新AIモデルと比較して技術的に約8カ月遅れていると結論づけられた。
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米国と中国のAI技術の差が浮き彫りに…
(画像:本文をもとにAI(Gemini/Nano Banana)を使用して生成)
 米商務省傘下の「AI標準・イノベーションセンター(CAISI)」は、国家戦略に基づき他国とのAI技術の格差を測る目的で評価を実施した。独自の非公開データを含む9つの指標でAIの能力を数値化した結果、同モデルは過去の中国製AIの中で最高の成績を収めた。しかし、オープンAIの「GPT-5.5」やアンソロピックの「Claude Opus 4.6」など米国の最新AIと比べると、サイバー攻撃対策やソフトウェア開発、論理的な推論などの分野で後れを取っている。結果として、米国のトップ水準から約8カ月の技術的な遅れがあると判断された。


 現在、米中のAI開発企業では方向性の違いが明確になっている。米国の主要企業が最高水準の性能到達に注力する一方、中国企業は性能向上と並行して大幅なコスト削減を重視している。実際に同モデルの利用料金は、同等クラスの米国製AIと比較して数分の一に設定されている。報告書は、この低コスト化はデータ処理を高度に効率化する独自のシステム設計によって実現されていると指摘する。同社は期間限定の大幅な割引を実施するなど、低価格を武器に法人顧客の獲得を急ぐ姿勢も鮮明にしている。

 一方で、今回の米政府による評価手法には外部から異論も出ている。評価指標に外部から検証できない非公開データが含まれる点や、費用対効果の比較対象から一部の米国モデルが除外されているとの指摘だ。スタンフォード大学が4月に発表した報告書では、公開データ上の米中AIの性能差は2.7%まで縮小しているとの分析も示された。国家間の技術覇権争いが激化するなか、米国による輸出規制の影響や、他社のAI出力を利用して自社モデルを学習させる手法の実態を含め、AIの性能を正しく測る基準づくりをめぐる議論が続いている。

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