- 2025/09/01 掲載
英製造業PMI、8月は47.0 新規受注減で5カ月ぶり低下
[ロンドン 1日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSがまとめた8月の英製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は47.0と、5カ月ぶりに低下した。海外の貿易摩擦や国内の増税をめぐる懸念から新規受注が減少した。
速報値の47.3から下方修正された。前月は48.0と6カ月ぶりの高水準だった。PMIが拡大と縮小の境目である50を下回るのは11カ月連続となる。
輸出と新規受注が過去4カ月で最も速いペースで縮小した。S&Pグローバルは4月の最低賃金引き上げと雇用者負担の増加による顧客コストの上昇、需要の低迷、世界的な貿易関税が複合的に作用したと分析した。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのディレクター、ロブ・ドブソン氏は「8月は新規受注が急減し、受注残と海外からの需要はともに過去2年間で最も速いペースで減少した。市場の低迷、米国の関税、顧客の信頼感の低下が新規契約獲得の低迷につながった」と述べた。
生産の先行指標と見なされる新規受注と完成品在庫の比率は、23年10月以降で2番目の低水準となった。また、企業は10カ月連続で人員を削減した。
購買価格指数は4月の増税などを受け5月以来の高水準となり、一部は顧客に転嫁された。一方、製品価格指数は6カ月ぶりの低水準だった。
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