- 2025/09/05 掲載
ドイツ経済、長期低迷脱却の兆しか、26─27年に成長加速へ=DIW
[ベルリン 5日 ロイター] - ドイツ経済研究所(DIW)が5日に発表した予測によると、ドイツ経済に長期低迷から脱却する暫定的な兆しが見られる。
DIWは2025年の国内総生産(GDP)を0.2%増と予想。6月時点の予測である0.3%増からは下方修正された。
DIWのチーフエコノミスト、ジェラルディン・ダニー・クネドリク氏は「ドイツ経済は通常とは異なり、力強い貿易ではなく、内需、とりわけ公共部門の拡大によって回復している」と述べた。
DIWによると、インフラ・気候プロジェクトへの財政支援、防衛費増額、企業投資促進に向けた税制優遇措置が景気回復を支える見込み。
GDPは2026年に1.7%増、27年には1.8%増に加速する見通し。内需が主要な成長エンジンとなり、純輸出の低迷を一部補う形になるという。
ただ、生産性の伸び悩み、労働力不足、高いエネルギーコストといった長年の構造問題が経済成長の重しとなる見通し。
ダニー・クネドリク氏は「巨額の公的資金によるプラスの効果は、今後数年間、ドイツが抱える構造的な成長問題を覆い隠すだろう」と述べた。
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