- 2025/09/09 掲載
午後3時のドルは146円後半へじり安、首相辞任表明後の円安帳消し
[東京 9日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の146円後半で取引されている。石破茂首相の辞任表明で円が売られた前日から一転し、円の買い戻しが優勢となった。目立った手掛かりは見当たらないが、市場では今後の総裁選の行方などを見極めたいとの声が出ていた。
ドルは朝方の147円半ばからじりじりと売り崩される展開で、午後に入り次第に下げ幅を拡大。一時146.82円まで下落し、弱い米雇用統計でドル売りが進んだ5日につけた1週間ぶり安値に並んだ。
ドル売りや円買いの明確な手掛かりはなかったものの、市場で話題となったのは、加藤勝信財務相がこの日の会見で、マクロ経済全体の明るい兆しが確かなものとなってきた、など発言したこと。「10月の総裁選までの空白期間に円安が進みすぎないよう、政治サイドに一定の警戒感があるようだ」(大手銀トレーダー)と受け止められたという。
自民党の河野太郎前デジタル相が9日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、インフレ抑制には円安の是正が不可欠だとし、政策金利の引き上げが必要との見解を示したことも話題となった。ただ、河野氏は自身の総裁選出馬について「熟考中」と述べるにとどめた。
三井住友銀行市場営業部為替トレーディンググループ長の納谷巧氏は、日銀利上げが話題となれば円高へ振れる場面もあるが、海外企業買収など円相場の需給は売りに傾きがちだとしたうえで「円相場の値動きが鈍くなりやすくなっている」と話していた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 146.84/146.88 1.1778/1.1780 172.98/172.99
午前9時現在 147.36/147.40 1.1768/1.1770 173.44/173.45
NY午後5時 147.51/147.54 1.1762/1.1766 173.52/173.55
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR