- 2025/09/09 掲載
アングロ・アメリカン、加テック・リソーシズと経営統合へ
[ロンドン 9日 ロイター] - 資源大手アングロ・アメリカンは9日、カナダの鉱山会社テック・リソーシズと経営統合することで合意したと発表した。鉱業部門のM&A(合併・買収)としては過去10年で最大規模となる。
実現にはカナダと南アフリカの規制当局の承認が必要となる。統合後の新会社「アングロ・テック」の株式は、アングロ・アメリカンが約62.4%、テック・リソーシズが37.6%をそれぞれ保有する。
アングロ・テックはカナダに本社を置くが、主要な上場先はロンドンとなる。
発表を受け、アングロ・アメリカンの株価はロンドン市場の序盤の取引で7%以上上昇し、テック・リソーシズはフランクフルト市場で22%近く急伸した。
アングロ・アメリカンによると、経営統合の完了から4年目までに、年間8億ドルのコスト削減と効率性の向上が見込まれる。新会社の時価総額は530億ドルを超える見通しだ。
経営体制についてはアングロ・アメリカンのダンカン・ワンブラッド最高経営責任者(CEO)が引き続きCEOを務め、テック・リソーシズのジョナサン・プライスCEOが副CEOに就任する。
両社はチリで隣接する銅鉱山を運営しており、統合により操業面でのシナジー効果が期待されている。
アングロ・アメリカンとテック・リソーシズは近年買収の標的となっており、グレンコアはテック・リソーシズに、BHPはアングロ・アメリカンに関心を示していた。
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